株式会社河口建設

セルロースファイバー 説明

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断熱材のこだわり

なぜ、私達がセルロースファイバーを採用しているのか

— 構造・快適性・環境へのこだわり —

私たちの家づくりでは、壁の断熱材として「セルロースファイバー」を採用しています。これは、国内で多く使われている発泡系断熱材とは一線を画す、“多機能で環境負荷の低い自然由来の断熱材”です。

その採用理由を、以下に詳しくご紹介します。

1|断熱性能は「熱伝導率×厚み」で決まる

まず、断熱性能は単純な数値だけでは測れません。断熱材には「熱伝導率(λ値)」だけでなく、その断熱材をどれだけの厚みで施工するかが重要です。

セルロースファイバーは、グラスウールや硬質ウレタンに比べて熱伝導率ではやや劣るものの、しっかりと厚みを確保することで十分な断熱性能を発揮します。また、熱だけでなく、湿気や音、熱容量など“複合的な性能”がある点も見逃せません。

【蓄熱性の比較(比熱容量 J/kg・K)】

 •  セルロースファイバー:約2100

    •   羊毛ウール:約1800

    •  ウレタンフォーム:約1470

    •  ポリスチレンフォーム:約1400

    •   グラスウール/ロックウール:約800〜1000

セルロースファイバーの蓄熱性は、一般住宅に使われる断熱材の中でトップレベルです。

 

2|「蓄熱性」と「調湿性」に優れ、室内環境が安定

ロースファイバーの特徴のひとつが「蓄熱性」です。これは外気温の影響を受けにくく、室温変化を穏やかに保ってくれる性質です。

【熱容量の比較】

セルロースファイバーで包み込んだ家は、他の断熱材の家と比較して熱容量の大きい家ですので、温度変化を緩やかする事ができます。

この違いが、夏の熱気や冬の冷気に左右されにくい、快適な住まいをつくる大きな要因となっています。

加えて、セルロースファイバーは自然素材ゆえの調湿性能にも優れ、結露のリスクも大幅に軽減されます。

3|壁内結露を防ぎ、20年保証で長く安心

セルロースファイバーは内部結露が起きにくい断熱材としても注目されています。

当社で採用している「デコスドライ工法」では、壁内結露に対する20年保証が付いており、壁内の健康状態にも自信があります。

これにより、長期にわたって家を支える構造材や断熱材の性能が劣化しにくく、耐久性のある住まいを実現します。

4|発泡ウレタンとの比較で見えてくる違い

現在、他社では「現場発泡ウレタンフォーム」を採用するケースが増えていますが、私たちは以下の理由から採用していません。

ウレタン断熱材のデメリット:

    •           柔軟性がなく、地震の揺れで断熱層がひび割れる可能性がある(SNS等でも報告あり)

    •           火災時に有毒ガス(シアン化水素など)が発生するリスクの懸念

    •           現場吹付け時のガスでCO₂を多く排出し、環境負荷がかなり高い

    •           吹き付け時に気密性能が過剰に確保され、逆に本来の外皮気密処理が甘くなる傾向がある

当社では、外皮面での気密施工を重視しており、全棟で気密測定を実施し、C値0.3以下を実現しています。(現場実績C値0.08~0.23)

これは、建物全体としての性能を確保し、自然災害後も安定した断熱・気密性能を維持することに繋がります。

5|環境への配慮と、火災時の安全性

セルロースファイバーは新聞紙などの再生素材から作られた自然素材の断熱材です。

製造過程でのCO₂排出量が少なく、発泡系断熱材に比べて環境への負荷が圧倒的に小さいといわれています。

加えて、ホウ酸処理が施されているため、難燃性があり、有毒ガスを出さない安全性も備えています。

これは、家族が長く暮らす住まいにとって非常に重要なポイントです。

最後に

私たちがセルロースファイバーを選ぶのは、数値では見えにくい“快適さ・安心・環境”まで含めて、本質的に優れた断熱材だと感じているからです。

断熱材は壁の中に隠れてしまう部分ですが、「見えない部分こそ丁寧に」。

そんな想いで、素材選定と施工品質にこだわった家づくりを続けています。


セルロースファイバー
施工状況

快適な住まいを支える「断熱材」の役割

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